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中高年の引きこもりによる8050問題は9060問題へと移行する

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中高年の引きこもりって実際に見聞されたことがあるでしょうか?
 
 
実は引きこもりというぐらいなので、地域社会とは隔絶した生き方をしているために人目に触れることもなく、地域の人との触れ合いが希薄になっている昨今では噂にもならずに放置されてしまっているのが現状です。
 
 
随分以前にニート(NEET)という言葉が噂になった時期がありましたよね?
 

 
ニート(NEET)とは、15歳から34歳までの未婚で就業もせず、職業訓練もせず、就学もせず、家事や家事手伝いもしない若者たちのことを指す造語だったのですが、わが国でも相当数の方がいたと聞きます。
 
 
そのニート(NEET)と呼ばれた方たちが時を経て中高年引きこもりとなり、50代となり親御さんは80代になり問題化しているのが8050問題なのです。
 
 
もちろんそればかりではなく、40代でリストラにあったりして精神障害を患って引きこもりとなり孤立した方もいますので、中高年の引きこもりになった時期や原因は十人十色なのです。
 
 
 
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8050問題とは?

 
8050問題は、「はちまるごーまるもんだい」と読みまして、引きこもりが長期化してお子さんが50代、親御さんが80代になった状態を指します。
 
 
ニート(NEET)と呼ばれていた若者の親御さんは現役で仕事をしていたために経済的には何とかやっていけていたんですが、引きこもりの本人も年を重ね親御さんたちも高齢化し、収入が途絶え年金暮らしとなる中、病気や介護をしないといけない状態となり一家が孤立・困窮するケースが増えてきています。
 
 
80代の親と50代の子が身を寄せて社会から孤立してしまい困窮の果てに二人とも亡くなっていたとう痛ましい事件が起きてもいるのです。
 
 
それだけではなく、子供が親の介護を放棄したり、暴力をふるったりしているケースもあります。
 
 
問題が発覚したときは食べるものもままならぬほど困窮していることが多く、電気代・水道代・ガス代等々生活インフラもストップしているケースが目立つのです。
 
 
お子さんは精神疾患を患っているケースが多く、生活力や介護力はほとんどないことが事態をさらに悪化させていることが多いのです。
 
 

8050問題に対する政府や厚生労働省の認識と対応

 
実は対策は後手後手になるというのが行政の常なるスタンスです。
 
 
多くの方々が困窮して餓死するなど問題が顕在化してからしか動き出さないものなのです。
 
 
内閣府は平成30年度になってやっと予算2000万円を計上し、40歳から59歳を対象にした実態調査に乗り出すことを決定した段階なのです。
 
 
やっと重い腰を上げたか~!と思われる人も少なくないのではないでしょうか?
 
 
ですが、この記事を書いている時点では、まだ調査も行われていないんです。
 
 
廃止になった国会議員の年金をこそこそと復活させるような算段は言われなくても、やっているのに・・・です!!
 
 
厚生労働省のPDFを拝見しましても、「生活困窮者自立支援のあり方に関する論点整理」だとか「生活困窮者自立支援法の施行状況と主な課題について」などと漠然とした内容にもかかわらず、やたらと難しく書かれて読む気すらしないような通り一遍のことしか書かれていないのが実情です。
 
 
50代の引きこもりの方が病気になったり、あるいは年金暮らしの親御さんが認知症などを患ったらどういう具合になるか想像してみてください。
 
 
よしんばそういう状態でなくても、引きこもりの方も年齢を重ね親御さんも年齢を重ねると必然的に9060問題となることはに必至ではないでしょうか?
 
 

8050問題の対策はどう行われるのか?

 
実態調査すら行われていない現段階では行政の対策方針そのものがあるとは思えません。
 
 
のんきなことを言っている場合ではないのですが、対応も難しいのです。
 
 
お子さんが暴力を振るったりケースでは親子をそれぞれ分離させて、親御さんを介護施設で面倒を見てもらっても、お子さんが健常者であれば支援機関がないのが実情なのです。
 
 
お子さんに就労支援をする手助けぐらいしかできないのが実情です。
 
 
障害があり、働きたくても働けないのであれば支援することは可能ですが、健常者で働く意思がない方を支援するわけにもいかないんです。
 
 
お子さんに障害がある場合でも、精神疾患等は長期の療養機関が必要となるためにすぐに解決する問題ではありません。
 
 
地域包括ケアシステムなどを行政は推進しているようですが、そもそも地域のコミュニケーションが浸透しにくい・浸透していない昨今ではいろいろな課題があります。
 
 
8050問題に対する対策はこれからやっと入り口に入る状態で、具体的に何をするなどと言うことはまるで白紙の状態です。
 
 
まとめ
 
自分たちは大丈夫だから関係ない!という方もおられるかもしれませんし、何事も自己責任だから、そもそも引きこもりの方を助ける必要があるのか?と思われる方もおられるかもしれません。
 
 
ただ放置することが良いはずもありません。
 
 
8050問題と一口に言っても、50代の方の身体的・精神的状態も十人十色ですし、80代の親御さんの場合も同様です。
 
 
老人の孤独死同様にこれからますます増えるであろう問題ですので、地域ぐるみで取り組まないといけない問題であることは間違いありません。
 
 
 
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