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渓流釣りで釣れる天然ヤマメと恐ろしい寄生虫のお話

更新日:

ヤマメやイワナなどを狙う渓流釣りは、たいてい3月1日から解禁になります。

 
どういうことかと申しますと、ヤマメやイワナの漁獲制限とその保護の観点から渓流釣りができる時期は限られており、福岡県、佐賀県、大分県などでは、3月1日から9月の30日までしか渓流で竿を出すことができないのです。
 
つまり、10月1日から2月いっぱいの5か月間は禁漁期間となります。
 
晩秋から初冬にかけてヤマメやイワナが産卵期を迎える時期なので、釣るのはやめよう!ということから禁漁期間を設けています。
 
同様にアユもまた釣って良い時期を河川の管理組合が決めているようで、禁漁期間を設けています。
 
というわけで、渓流釣りが好きな方は3月1日の解禁日を首を長くして待っているのです。
 
2月ぐらいになりますと、既にカウントダウンが始まり「あと〇日で、ヤマメに会える!」とばかりうるさいこと、うるさいこと。(笑)
 
まるで遠距離恋愛でもしているかのように、好きな女性に会いたくてたまらないと言った感じなのです。^^;
 
渓流の妖精だとか、渓流の女王だとか言われる天然ヤマメなんですが、実は恐ろしい寄生虫がいることは渓流ファンには周知のことですが、それ以外の方にはほとんど知られていません。
 
寄生虫に関しては、実は私も数年前まで渓流釣りが大好きな連中に知り合うまでは知らなかったんです。^^;
 
渓流ファンの憧れの天然ヤマメの体内に潜む忌まわしい寄生虫とはどのようなものか?
 
渓流釣りをしない私も調べて驚きました。
 
 
 
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天然ヤマメを刺身やセゴシで食べてはいけない理由

 
渓流ファンは、天然ヤマメと放流ヤマメにこだわる傾向があります。
 
 

色や尾びれの付け根の形から天然ヤマメと放流ヤマメの区別がすぐに分かるそうですが、私は彼らから戦利品のヤマメをいただく機会が多いのですが、どちらがどっちなのかイマイチよ~く分かりません。^^;
 
 

ヤマメをいただいたら刺身やセゴシで食べるのは厳禁で、必ず塩焼きにするかバター焼きにするか空揚げにするなどして頂いています。
 
 
一番最初にヤマメを頂いたときに、渓流釣りファンの方から「刺身やセゴシで食べないようにしてくださいね~!」と言われて以来、必ず火を通すようにしているんです。
 
 
何でも、タチが悪い寄生虫がいて、すぐに発症・発病はしないものの何年もあとになって体に異常があらわれるという恐ろしい寄生虫なんだそうです。
 
 

天然ヤマメに潜むタチの悪い寄生虫とは?

 
数年前に天然ヤマメ・放流ヤマメを頂いたときに寄生虫のことが気になり調べたことがあるんです。
 
 
ヤマメは本来サクラマスがランドロックされて大きくならなくなった魚で、食性は悪食で昆虫や小魚、サワガニ、ミミズなどを食べるために、ルアーやフライなどでも狙われる獰猛な魚でもあるのです。
 
 
天然ヤマメや放流ヤマメが何でも食べるために、サワガニを食べることは容易にイメージすることができるでしょうが、実はサワガニにはタチが悪い寄生虫がいるとされています。
 
 
その寄生虫の名は肺ジストマ
(ジストマとは吸虫のことを言います。)
 
 
サワガニを食べたヤマメが肺ジストマの中間宿主となり、それを食べた人間の体内に肺ジストマが侵入するわけなのです。
 
 
肺ジストマは、海の多くの魚に寄生するアニサキス類とは違い体内に入ってから数年後あるいは15年後ぐらいに発症して、最悪死に至るという恐ろしい寄生虫なんです。
 
 
いつ食べたのか忘れてしまうほど昔に食べた天然ヤマメなどから肺ジストマが肺内に入り、知らず知らずのうちに増殖して呼吸困難などになるなど考えただけでも恐ろしい話だと思いませんか?
 
 

川魚専門店で食べるヤマメは寄生虫の心配はないのか?

 
山間部の茶屋だとか、川魚専門店ではヤマメの刺身やセゴシを売りものにしているところがありますし、普段なかなか食べられないヤマメですから是非とも食べたくなります。
 
 
私も、英彦山の麓の川魚専門店で妻と結婚したばかりの頃よく食べていました。
 
 
寄生虫は心配ないのか?と思う方もおられるはずですが、お客にヤマメの刺身やセゴシを提供するお店では、寄生虫がいないエサを与えた養殖物のヤマメですから、寄生虫の心配はないとのことです。
 
 
どうしても寄生虫が気になる方は、火を通した塩焼きや空揚げを食べれば寄生虫の心配はありません。
 
 
まとめ
 
私のように知り合いから天然ヤマメや放流ヤマメを頂く方は少ないと思いますが、天然ヤマメや放流ヤマメは、寄生虫がいるために刺身やセゴシで食べないほうが良いのです。
 
野趣溢れる渓流で釣りたてのヤマメが食べれるんだったら多少の寄生虫など気にしないと言っても、数年後あるいは十数年後に肺の中が寄生虫だらけで呼吸困難なんて嫌ですよね。
 
渓流釣りは男のロマンを感じさせますが、釣れたヤマメやイワナは持ち帰ってちゃんと火を通した料理法で食べるべきです。
 
渓流魚だけではなく、淡水にすむ魚貝類は生食は避けたほうが賢明です。
 
かの美食家で有名な魯山人も肝臓ジストマによる肝不全で命を落としたそうです。
 
直接的な原因は不明ですが、アユのセゴシ、鯉の洗い、タニシの生食などが原因ではないかとされています。
 
現在では肝臓ジストマに対する有効な薬があり、命を落とすようなことはないそうですが、食べるな!と言われるものを食べて寄生虫の中間宿主にはなりたくないはずです。
 
天然物や放流物のヤマメやイワナは絶対に火を通した料理法で美味しく食べましょう!!
 
 
 
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