新聞やニュースで既にご存知の方もたくさんおられるはずですが、日本各地でアサリやカキなどの貝毒が猛威を振るっております。
瀬戸内海東部を中心に大阪湾や愛知県などでも貝毒が検出され、既に中毒患者も出ているようです。
貝毒が国の規制値を超えて検出されたために、出荷を自主規制するケースが昨年の2・5倍で、2005年以降最悪の状況になっているようです。
今年は昨年と比べてアサリが豊漁で、干満の差が激しい大潮の時に室見川の河口で数百人の方たちの潮干狩りを楽しむ光景がテレビニュースで紹介されてたばかりなんです。
姪浜在住の勤務先の後輩も、過日大量のアサリを息子さんと取って、大喜びしていたばかりなのです。^^;
そういえば、ゴールデンウィークにもまた、息子さんとアサリを取りに行くようなことを言っていたので心配です。^^;
室見川の河口に限らず、福岡市周辺の潮干狩りができる場所で採れるアサリには、貝毒がないのでしょうか?
更にスーパーで売られているアサリは熊本県産が多いのですが、これまた大丈夫なんでしょうか?
妻もアサリが美味しい時期なので、スーパーでアサリを買ってきて「アサリバターでも作ろうかな~!」と思っていた矢先に貝毒のニュースをテレビで見て、買うのを辞めたそうです。
スポンサードリンク
そもそも貝毒の原因は何なのでしょうか?
アサリやカキなどの二枚貝が「毒素を持つプランクトン」を体内に摂取することで、体内に毒素が蓄積するのが原因なのです。
貝毒が含まれる貝を人間が食べたときの症状
貝毒は主に麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類があり、
麻痺性貝毒だと、舌や唇・顔面の痺れがあり、呼吸困難になることもある。
下痢性貝毒だと、下痢、嘔吐、吐き気、腹痛が特徴。
2018年の貝毒は麻痺性貝毒が多いようです。
貝毒が発生する時期はいつなのか?
貝毒が発生する時期は主に2月から8月に掛けてが多い。
最も多い時期は4月から5月にかけてで、今はその時期に該当するのです。
貝毒を持つ貝の見分け方
残念ながら、貝毒を持つ貝を外見で判断する方法は、今のところないのが実情です。
貝毒を持つ貝を食べたときの処置
恐ろしいことに、貝毒は熱を加えても毒素がなくなるということもありません。
更に恐ろしいのが、貝毒中毒になって病院に行ってもこれと言った治療法が確立されていないのです。
その方の自然治癒による自浄能力に任せるしかないのです。
何かの特効薬を注射すれば、回復するというものではありません。
だから、恐ろしいのです。
まとめ
室見川のアサリが心配なのは当然です。
1980年以降わが国では、国の定めた貝毒の規制値を超えたアサリやカキは出荷規制がされているので、売り物として一般市場に出回っているものは安心できるのです。
問題なのは、自分たちで潮干狩りに行って取ってくるアサリなのです。
要は、天然のアサリを自分で取った方たちが食中毒になる可能性が高いのです。
とどのつまりが、食中毒を回避したければ潮干狩りでアサリを取らずに市場で売られているアサリを食べたほうが安全だということなのです。
スポンサードリンク