ここ数年以内に福岡市近郊で海釣りを始めた20代の青年の中には、アイナメもクジメも釣ったこともないし、見たことがない!という方もおられます。
博多湾に限らず、九州を含めた西日本では、数も型も減少の一途を辿ってきたのがアイナメです。
北九州市の釣り仲間に聞きますと、関門の投げ釣りはもちろん、船釣りでもアイナメが釣れることが珍しくなったと聞いて随分と経ちます。
関門では投げ釣りでビール瓶クラスの35センチオーバーのアイナメが釣れていましたし、博多湾でも冬のカレイの投げ釣りに30センチオーバーのアイナメがハリに掛かることは珍しくも何ともありませんでした。
晩秋から初夏にかけて防波堤や埠頭の際の海底にエサの釣りたハリを落として置くだけで、25センチ前後のアイナメはかなり釣れていました。
ところが人工島の埋め立てが始まったころから、アイナメとカレイが激減し、埋め立てのせいだと考えが釣り人の中でも支配的になりました。
ですが、糸島や志賀島や鐘崎や神湊などでも、カレイやアイナメは本当に数が少なくなりました。
博多湾内では、冗談交じりに「絶滅危惧種の仲間入り」と揶揄されていたのがアイナメでもあったのです。
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博多湾で狙って釣れないとされているアイナメをあえて狙う博多の釣りバカ
数も型も激減どころか、狙って釣れるような魚でなくなったのがアイナメだと思います。
たとえが悪いですが、「沖防に渡ってアイナメを狙ったところで釣れるはずもない!」というのが釣り歴が長い方ならお分かりいただけるテーマでもあったのです。
アイナメを狙うこと自体が年なしのチヌを狙うよりも無謀なほど、既に「狙って釣れる魚」ではなくなっているのは周知のとおりです。
「狙って釣れる魚」ではないアイナメをあえて狙う博多の釣りバカ
妻から「またアイナメ釣ってきて~!!」と、なんとも傍若無人&無謀なリクエストがありました。
妻は、私がその気になったらアイナメぐらいホイホイ…と釣ってくると思っているフシがあります。^^;
妻のリクエストになるべく答えるのが夫としても、釣り人としても、あるべき姿に変わりはありません。
でも、妻のリクエストに応えられなくても、文句を言われたり失望させたりということもほとんど記憶にはありません。
そもそも、期待もされていませんから・・・・。
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狙ったアイナメが釣れました!
最近大きな船が停泊していて、竿を出すこともできなかったポイントに向かいました。
今日の目標は、30センチオーバーのアイナメ1匹のみ!
私の今回のタックルや仕掛けはこちらです。
SAKURAの短竿にPEの1号を巻いた小型スピニングを取り付けてタルカン付きの3号のオモリを結び、ハリス1・5号を20センチぐらいの長さにしてハリはメバルバリの9号を結びました。
大型フェリーが停泊する埠頭ですから、水深は9mほどあります。
底に仕掛けを付けてタナを変えて探っていますと、妙なアタリがあり、明るいうちから釣れたのがこちらの20センチオーバーのメバル。
更に近くのポイントで釣れたのが20センチぐらいのタケノコメバル。
海底にところどころ何がが投棄されているみたいで、根掛かりが多発。
仕掛けを2度失ったところで、これまでにはないアタリと引きがありました。
水深9メートルの底からSAKURAの短竿をグイグイ曲げて海面に浮いてきたのがこちらの30センチオーバーのアイナメ。
お目当てのアイナメが狙って釣れました。
それから暗くなりいつものカスタムメイドの竿とシンプルな仕掛けに替えて浅いタナを探り続けました。
ですが、釣れるのは微妙にお持ち帰りしたくない15センチぐらいのメバルばかり・・・!
このようなサイズのメバルばかりが20匹ほど釣れましたが、今日はその場ですべてリリース。
4月中旬の博多湾近況報告
なぜか白人の外人男性の方が二人で釣りをしていました。
側で眺めていますと、挨拶をして下さり、「この魚は何と言うのですか?」とレジ袋の中の魚を見せてくれました。
ビギナーみたいで、サビキ釣りでサッパ1匹と20センチぐらいのセイゴが1匹釣れていました。
前回は家族連れでサビキをしている方がおられましたが、何も釣れていませんでした。
サビキ釣りで何も釣れない・・などと言うことは信じがたいものですけど、アジゴはまだまだ先みたいです。
また、私より年上の方がエギングをされていました。
コウイカがさっぱり・・かからないと、ぼやいておられました。
「去年も少なかったけど、今年はもっと少なかバイ!」と苦笑い。
もうそろそろコウイカが釣れ盛る時期なんですけど。
とりあえず、今時点では根掛かり覚悟の底狙いで、明るいうちにアイナメやメバルが狙えることが分かりました。
数は多くはありませんが、アイナメが狙って釣れる魚として復帰しつつあることにニンマリです。
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