つい数日前奥さんを連れて新年会に参加してくれたY君は、以前は渓流でヤマメ釣りをしていたそうです。
私も前の職場で九州〇オンのヤマメ釣りが好きな方々から、渓流釣りの話を散々聞かされていましたし、良く誘われていました
しかしながら、早起きが嫌いな私はその都度誘いを断り、彼らが釣ったヤマメだけを頂くというポンコツ爺さんと呼ぶに相応しい行動を繰り返していました。^^;
大分県の日田地方で釣るのに、朝倉に朝の4時集合…だなんて、3時に自宅を出ねばならない私からすると、常軌を逸しているとしか思えませんでした。
釣り人としてはあるまじく、基本的に早起きが苦手な私は、とうとう渓流釣りデビューをしないままに会社員の生活に終止符を打ちました。
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渓流釣りとクロダイのヘチ釣りや落とし込み釣りの類似点
私がまだ20代後半で東京に家族で転勤になったときに、職場で仲良くなった食品資材の取引関係の業者と横浜の沖防で釣りをしていた時に、その方が渓流釣りとクロダイのヘチ釣りをやられていることを伺いました。
どちらも魚がいるところを探し当てるかのように歩き続けることが良く似ていると言われていた記憶があります。
その方が言うには、地域にもよるでしょうが、年なしのクロダイよりも、尺ヤマメを釣る方が確率的には難しいようなことも言われていて、栃木県で釣れた尺ヤマメをはく製にしたら、3万円以上もかかったというお話も聞かされました。
その時に初めて魚のはく製をするのに、基本料金はかかるでしょうが、おおよそ1センチ1000円ぐらいだと聞かされました。
つまり、55センチのクロダイのはく製を作ろうと思ったら、55000円ぐらいするということです。
メートルオーバーのシーバスのはく製は、10万円はするということです。
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メイタ~チヌが好きなY君がアイランドシティで釣った40センチのアイナメ
魚がいるところにエサを落として釣る釣り方は、渓流釣りとクロダイのヘチ釣りや落とし込み釣りはよく似たところが確かにあります。
どちらも物音を立てずに、エサが自然と落ちるように静かに釣るというのも良く似ています。
ヤマメは人影を見たら一日中出てこないと聞いたことがあり、クロダイもそれほどではないものの、防波堤から狙う魚の中では警戒心が断然強い魚として位置づけられています。
したがって、ヤマメもクロダイも釣るのは一般的には難しいとされています。
難しいから好きになるという方もいるはずです。
誰もが簡単に釣れるハゼ釣りだとかアジゴ釣りが、どんな釣りより大好き!という方は少ないのですが、狙ってもなかなか釣れない魚が好きになるのは海釣りも川釣りも同じです。
ちなみに私が高校生の時は、川のやや上流域で「オヤニラミ」を釣って水槽で飼育していましたが、この「オヤニラミ」が狙ってもなかなか釣れないので、夢中になった記憶があります。
「川メバル」とも異名をとるオヤニラミの影響で、メバルが好きになったのかもしれません。
難易度の高いヤマメ釣りからクロダイ釣りを始めたY君は、昨年だけでもかなりのメイタ~チヌを釣っていまして、つい先日もこの寒い中5枚のメイタ~チヌを仕留めています。
渓流釣りで鍛えたアタリとアワセ方が役に立っているのかもしれません。
そんなY君が数日前にやはりアイランドシティで私からすると羨ましい40センチのアイナメをゲットしています。
チヌの40センチは、全く珍しくもなんともない存在ですが、アイナメの40センチはY君も今後お分かりいただけると思いますが、偶然であるにせよ、なかなか出るサイズではありません。
釣り場や釣り方や使うエサにもよりますが、かなり竿を出す回数が多い方でも5年いや10年に1匹ぐらいの確率だと推察します。
Y君は今年は是非とも年なしのチヌが釣りたいようですが、それは時間の問題で早晩出会えると思えます。
「チヌを狙う本気度」が違うのが分かりますので、おそらく今年中に出会える気がします。
でも、40センチのアイナメにはなかなか出会えないと思うのです。
それほどの希少価値がある魚です。
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クロダイの魅力についての再考
防波堤から釣りをする方ならば、少なからずクロダイ(メイタ~チヌ)に夢中になったことがある方が多いと思います。
近場で釣れる魚のルックスの好き嫌いは、いろいろあるかもしれませんが、メイタ~チヌが好きという方は実に多いのです。
精悍な面構えや小さな歯がズラリとある口の中や、釣り上げたばかりの年なしのチヌの体高や横幅の厚みや重みなどは、まさに威風堂々としています。
乗っ込みの時期にデカ版がたくさん釣れる場所を除いては、年なしと呼ばれる50センチオーバーのチヌは、やはり、釣れそうでなかなか釣れないのが実情です。
「こりゃデカいぞ~!!」と、スケールをあてると、48センチぐらいということが多いはず。
ですが、年なしのチヌを一度釣ってしまうと、55センチを超えるまではそれほどの感動はあまりないのも不思議です。
Y君が今現在チヌに夢中になっている姿を見ると、若い頃の自分を思い出します。
チヌについては江戸時代からいろいろな釣り方の文献も残っているらしく、人の生活圏と密接した場所に住む魚として、昔から親しまれてきた魚でもあるのです。
私もことチヌに関しては、たくさんの本や雑誌で知識を蓄積しながら竿を出し続けてきました。
中でもこれは役に立ったという本を少し紹介します。
1 クロダイ(チヌ) (ベスト・フィッシングシリーズ) 西東社
ウキフカセ釣りからヘチ釣りに関する釣り方まで、クロダイの釣り方や習性を極めるには、この本は読んでおきたい1冊です。
2 チヌ無敵の落とし込み―〈波止から磯まで〉狙って釣る先鋭釣法 (VIPシリーズ)
⇒チヌ無敵の落とし込み―〈波止から磯まで〉狙って釣る先鋭釣法 (VIPシリーズ)
私が「大バリに大エサ」の原理原則とは反対に、基本的に袖型の8~9号で年なしのチヌを狙うようになったのは、まぎれもなくこの本の影響です。^^;
3 クロダイ 守りの釣りから攻めの釣りへ
今では、ほとんどしなくなったウキダゴ釣法だとかマキエを撒いてのフカセ釣りにはまっていた頃の愛読書。
ウキフカセどころか、近年はウキ釣りもあまりしなくなりました。
ウキ釣りの魅力も十分知ってはいるのですが、年を重ねると、ウキすらも面倒に感じるのです。
大枠で「変わらないでいる」ためには、細かな部分は「変化し続けなければならない」という宿命もあるような気がします。
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