近年渚釣りがクローズアップされる機会が増えています。
渚釣り??と云われる方もおられるかと思いますが、サーフからウキを使ってマキエを打つ釣り方です。
福岡市東区の志賀島は、渚釣りができるポイントが随所にありますが、一番有名なのはこちらです。
国民休暇村がある勝馬浜の海水浴場の北側の沖津島に通じるサーフです。
かれこれ15年ぐらい前に、某釣り雑誌でサーフからマキエを打って40センチを超えるチヌをビシバシと釣り上げる釣り方=渚釣りが紹介されたことが凄く記憶に残っています。
こんな浅い場所で、真昼間に結構型の良いクロダイが釣れるんやねぇ~?と、その当時は思ったものでした。
今では、渚釣りはウキフカセ釣りの一つの選択肢とし確立している釣り方だと思います。
そもそもクロダイという魚は、日本全国を通してみると実にいろいろな釣り方がありまして、私がよくやる防波堤の際を狙う落とし込み釣りやヘチ釣りなどもたくさんあるクロダイの釣り方の一つですが、この釣り方が通用する釣り場は案外限られています。
それと比べますと、ウキとマキエを使ったフカセ釣りは、おかっぱりから20メートルぐらい離れた場所にシモリがあるようなポイントなどを狙うには適しており、たいていの場所で通用する汎用性の高い釣り方です。
他にも、チヌは投げ釣りやイカダからのダゴチン釣り、養殖いかだ周りのカセ釣りなどでも狙われますし、近年はチニング、ガンクロゲーム、ブリームゲームの対象魚にもなっています。
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渚釣りの解説
渚釣りは、サーフなどからこんなスタイルでクロダイを狙う釣り方です。
(マルキューコム)
渚釣りは、防波堤からマキエを撒く釣り方と基本的には何ら変わりません。
強いて言えば、砂浜に突き刺すエサ入れやタオルをかける竿立てがいるぐらいで、竿立てもなくても構わないがあったほうが釣りやすいと思います。
仕掛けも防波堤からクロダイを狙う仕掛けとほぼ同じで構いません。
ウキも円錐ウキ(ドングリウキ)を使うか棒ウキを使うかは好みが分かれるところ。
ロッドは5・3メートルの長さの磯竿で、号数は好みによります。
近年は、0号や00号あるいは06号などの細い竿と細いラインで狙う方も多いのですが、基本的には1号の竿にラインは2~3号、ハリスは1・5号のフロロカーボンが初心者にはおすすめです。
問題はマキエなのですが、浅いタナを狙う分、遠投が出来て濁りが強い集魚剤がネックになります。
狙う時期は夏から晩秋にかけての水温が高い時期だけでなく、近年厳冬期にも渚釣りで成果が上がっているようです。
小雪が舞うようなうすら寒い時期にも渚釣りに果敢に挑むチャレンジャーがいるということです。
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クサフグは渚釣りには避けて通れない外道です!
水の澄んだ遠浅海岸などでサーフからキスを狙うと、クサフグに餌は齧られるし、ハリまで取られる経験を何度もしているはずです。
それと同じことがクロダイを狙う渚釣りで多発します。
虫エサでのヘチ釣りなどでウンザリする以上に、クサフグに餌もハリも盗られます。
それを覚悟で釣りをしないと、腹が立つはずです。
餌は、色が付いたオキアミ、生のオキアミ、コーン、練り餌などを使います。
どんなエサを使ってもフグはやってきます。(涙)
クサフグにハリごと盗られるのを覚悟で釣りをしないと、精神衛生上悪いのが渚釣りでもあるのです。
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志賀島で渚釣りをしたH君の釣果
久留米在住のH君は、今回志賀島のこちらのポイントで渚釣りをしました。
志賀島によく行かれる方は、ピン!とくるはずです。
このポイントで渚釣りをしたH君はハリを30本もロストしながら35~47センチのチヌを5匹ゲット!!!
(こんな砂まみれのクロダイの写真はなかなかありません! なんだかきな粉をまぶしたようにも見えます!笑)
ハリを30本もロストと云うのがミソです。
フグにいたぶられながらも、我慢して竿を出し続けることが出来る釣り人だけがチヌを手中に出来るというわけです。
厳冬期にも通用する渚釣りを覚えておいても損はありません。
やってみる価値は大いにありますね!
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