弟からLINEに次のような画像が送られてきました。
見事なプロポーションというか、ナイスバディの34センチの中型のアコウです!
私が今年の目標にしていた「落とし込み釣りで40センチオーバーのアコウを釣る!」というものにはかなりの差があるものの、落とし込み釣りではグッドサイズのアコウを釣り上げていました。
完全に先を越されてしまった感じがありあり。^^;
アコウは、グルーパー一門のハタ科の魚で、個人的には一番好きな魚の形をしています。
弟が言うには、「同じサイズのセイゴやチヌのほうが良く引いて、アコウはただ単に重たいだけの釣り味だった」とのこと。
なんとまあぁ・・、贅沢なことを言っているんだ!とも思いました。
弟の「贅沢なほざき」ついでに、同じくLINEで送られてきたコイツに刺されれば良かったのに!!などと思ってしまいました。(爆)
冗談ですけどね!
博多湾はその閉鎖性のためかどのポイントに足を運んでも、当歳スズキばっかりだと云うのに、落とし込み釣りを始めてたったの4か月で既にアコウまで釣りやがった弟にちょっぴり…むかつく博多の釣りバカです。^^;
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閉鎖水域として知られる博多湾の弱点
閉鎖性海域ネットより
閉鎖性海域に指定されている博多湾は、簡単に言うと海水の循環が非常によろしくない海域でもあるのです。
博多湾の入り口が狭く、水はけが悪く、海水が動きにくい環境にあるということです。
良いコンデションが続けば問題ないのですが、一旦悪化してしてしまうとなかなか元に戻りにくいのも博多湾の特徴の一つです。
博多湾の湾奥の潮の通りを更に阻害するのが、「沖防」こと博多湾沖の防波堤の存在です。
多々良川の河口付近から、荒津オイルセンターまで、途中切れている箇所があるものの玄界灘から入ってくる魚たちを大きく拒んでストップさせるのも実は、「沖防」なのです。
「沖防」は古くからチヌ釣り道場として、その名を関東や関西まで知らしめるほどの有名なチヌ釣りのメッカだった時期もあるのです。
私が20代後半に東京で仕事をしていたバブル期には、わざわざ東京から新幹線に乗って、あるいは飛行機で福岡に向かい、宿を取ってまで「沖防」に渡っていた釣り人もいたほどなんです。
チヌ釣りで知られる「沖防」が、そもそも閉鎖性の高い博多湾の潮流を更に阻害して、本来湾奥にまで来るであろう魚たちをストップさせているフシがあることは、釣り人であれば容易に想像できるはずです。
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博多湾の湾奥で釣れないけど玄界灘に面した漁港でよく釣れる魚たち
糸島方面の西浦漁港や野北漁港、あるいは志賀島の赤灯台がある東波止や奈多漁港、新宮漁港などでは比較的よく釣れるのに、博多湾の湾奥ではほぼ釣れない魚たちがいます。
その例をいくつか挙げてみます。
ひとつはゴンズイ。
バリも博多湾の湾奥では釣れません。
ハオコゼも釣れません!
こうしてみると、毒の棘を持った危険な魚の御三家は博多湾の湾奥にはいないことが分かります。
それだけではなく、キス釣りの外道の代表格であるメゴチも博多湾の湾奥ではお目にかかれない魚です。
他にもアナハゼも博多湾の湾奥ではほぼ見かけません。
見かけないて良い、釣れなくても良いと思う方も多いはずですが、これらの魚は考えてみると、沖防が塞いでいる博多湾の湾奥の水域では、ほぼほぼ見かけることができないはずです。
減少傾向にある博多湾の湾奥の魚たち
近年博多湾の湾奥でなかなか釣れなくなった減少傾向にある魚のひとつがこちら。
食べて美味しいタチウオです。
能古島の裏あたりでは毎年ボートジギングで、ドラゴン級と呼ばれる大型のタチウオが釣れるのですが、湾奥にはほとんど入ってきません。
更にはこちらのコウイカは、以前は誰でも釣れるほど釣れていたのですが、近年は狙ってもなかなか釣れなくなってしまいました。
それだけではありません!!
カレイやアイナメは博多湾の湾奥では、絶滅危惧種的なレアな存在になりましたし、チヌやメバルさえも以前と比べると、確実に数が激減しています。
小学校に上がる前から博多湾で竿を出していた私からすれば、それを甘受するしかないのですが、近年の博多湾の魚の少なさには閉口してしまいます。
多くの人が竿を出して、誰もが何らかの魚を釣れるという次元ではなくなりつつあることに大いに懸念し、危惧してもいます。
特に今年は、冬の大寒波以降あらゆる魚が少ない中、当歳スズキのみが多いという状況です。
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