私が短めの自分で作ったヘチ竿を使うようになってから既に10年以上が経ちました。
では、それ以前は自分でヘチ竿を作っていなかったのか?と思われるかもしれません。
今思い返せば、31歳の時に4・5メートルのハヤ竿にミニクロガイドとリールシートを瞬間強力接着剤と細めのミシン糸を使って取り付けたことで自作の竿を作るようになったのです。
東京転勤から戻ってきた私は、その当時休み毎に須崎埠頭から朝日丸で沖防の赤灯台をメインに渡り、腕利きの方のクロダイの釣り方を眺めに行っていました。
4月から10月までの釣行で、冗談でも大袈裟でもなく数年の間、年間1000枚以上のメイタ~チヌを釣る方とお会いし、いろいろと教えていただいたのですが、その方が硬調の渓流竿にミニクロガイドを取りつけて小型両軸リールを装着したタックルで阿修羅のように釣りまくっていたからマネをしたんです。^^;
で、その数年後に私もその方に匹敵するぐらいの釣果を上げれるようになりました。
竿とリールや小物をマネしたから釣れるようになったということではなく、クロダイが付く場所や時間帯や季節ごとのエサやポイントポイントでの釣り方を知ることの方が大切なのです。
例えば、多々良川沿いの「切れ波止」には干潮付近に赴いて、オーバーハングになっている足元にエサを流れに乗せて入れ込む釣り方が出来ないと、満潮前後に際と並行してエサを落としても釣れる確率は限りなくゼロに近いことは沖防に通い詰めた方であればお分かりなはず。
上げ潮ではどこで竿を出し、下げ潮ではどこで竿を出し、ド干潮近辺はどこで竿を出すという組み立てをしながら、朝日丸やはやと丸に乗ってポイントを次々に変えていたんです。
スポンサードリンク
自作のヘチ竿のデメリット
沖防に渡るときは、自作の竿と市販の竿を持って行って、釣り場で使う竿を替えていました。
ストレートな壁面を探って釣るようなポイントでは、自作のヘチ竿は竿先の感度も良く、食い込みも抜群で、ハリに掛かってからの釣り味も良いのです。
ところが、オーバーハングになっていたり、壁面に穴がほげているようなポイントでは、柔らかすぎてハリスが擦れて、ハリスが飛ばされてしまいます。
更に、軟調のハヤ竿や渓流竿では40センチ程度のチヌやセイゴですら浮き上がらせるのが大変で、周囲にいる魚を散らせてしまうのです。
1匹1匹の釣り味を堪能するのであればそれもまた良しかもしれませんが、ハリに掛かってモタモタ…していると数が伸ばせませんし、散らせてしまって釣れる魚も釣れません。
スポンサードリンク
自作のヘチ竿のメリット
私は今でもそうなんですが、市販の竿のリールシートの位置が基本的に気に入らないのです。
30年前から竿尻に近いところにリールシートがあったほうが、手首のばねで軽くアワセを入れることが出来るから好きなのです。
このことは、クロダイに飽きて、小物を狙うようになり更に顕著になりました。^^;
だから、ひじ当てがついている竿で、ひじ当てが外れる竿は外していましたし、取り外し不可のひじ当てがついている竿はこれまで一度も買いませんでした。
自作の竿で魚が釣れると楽しい!自作の竿のススメ!
私はウキを自分で作ったりもしていました。
どうしても既製品(市販品)では自分のイメージとは違いますから、釣り具店にないとなれば、自分で作るしかないのです。
当然ですが、「見てくれは悪い不格好なモノ」が出来上がります。
ですが、自分で考えて作ったウキなどで釣れた時は、嬉しさのレベルが違います。
それに、自分で作ったウキや竿はその癖(クセ)を自分だけが知っていて、誰でも使いこなすことが出来ない面白さがあるのです。
アンチユニバーサルデザインにしてギミックなクセもあります。
オンリーワンな道具を使いこなせるのが「作った自分だけ」というのも、市販品では味わえないテイストなんです。
更に、こんな竿で年なしのチヌや70センチオーバーのシーバスが釣れるのか??と危ぶまれるディンジャラスな部分もスリルがあるのです。
これが市販のロッドですと、「釣れて当然、50センチぐらいのチヌではビクともしません!」ということとなり、逆にテクニックがいらないのでつまらないのです。
ペランぺラン…の短い竿で、デカい魚の引きをノラリクラリ・・かわしながら寄せてタモで掬う釣り方を否が応でも覚えるようになります。
しょぼい竿やヘボリールで、それなりの魚を釣るのが醍醐味になります。
このことに関しては、ご自身で作らないと分からないと思います。
まずは、お手持ちの使わなくなった竿などの一部を使って、あなただけのオンリーワンの竿を使って魚を釣ってみませんか?
その竿で釣れますと、嬉しいに決まっていますし、楽しくないワケがありません!
見てくれは二の次だと思います。
私はコルクグリップの竿が持った感覚が好きなので、無理やりそこにリールシートを取り付けました。
カーボン素材にはない、コルクのぬくもりを感じます。
コルクグリップのヘチ竿はありませんから、当然自分で作るしか・・ありません。^^;
スポンサードリンク