退職した勤務先の後輩S君が、なぜかLINEで志賀島の弘漁港に穴釣りに行く旨を伝えてきました。
行く前からLINEで釣行宣言してくるのは、S君に限らず珍しいことです。
想像の域を超えませんが、恐らくS君が志賀島の弘漁港のテトラから穴釣りをしたポイントはここではないか?と推察するのです。
第一本命は、こちらの民家があり排水溝がある付近の小さめのテトラ群があるポイント。
弘漁港で穴釣りをすると聞けば、ついついイメージしてしまうのがこのポイント。
足場が良く、テトラに降りやすいことと、テトラが小さいために危険度が少ないことで、穴釣りファンの一番人気のポイントと云っても過言ではありません。
もしも穴釣りのポイントを穴場と呼ぶとしたら、世間一般で使われる穴場とは程遠い感じの誰もが竿を出す場荒れしたポイントだと言えます。
次に思い浮かべるポイントが、夏場のバリ釣りや乗っ込みチヌの時期のポイントで知られる外波止のカーブ付近のテトラ周り、。
さて、どちらのポイントの穴釣りも、私はほとんどしません。
理由は言うまでもなく、釣れないうえに、仕掛けをなくして、歩けなくなるほど足腰が疲れますし、大ケガをする危険性もあるからです。
はっきり申し上げて、良いことなど何一つないのが、多くの方が車で行ける場所のテトラからの穴釣りだと私は思っています。
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穴釣りで釣れた情報を見聞して釣れたことが一度もない!
海釣りの入門書や防波堤釣りの入門書や雑誌等々では、穴釣りは誰もが簡単にアラカブやメバルやアコウなどが釣れるようなことを書いている記事も多いのですが、とんでもないことだと私は思っています。
私がこのブログを書く前にFC2ブログ、その前にはSeeSaaブログでおよそ10年近く釣りの記事を書いてきて、テトラから穴釣りをしたことを書いた記事は、ほとんどなかったはずです。
なぜかと言いますと、今ほど魚が少なくなり、釣れなくなるずっと以前の20代、30代、40代の頃は定期的に穴釣りをしていましたが、それでも満足できるほどの良い釣果に恵まれたのは、姫島などの離島に渡っての穴釣りぐらいだったからです。
誰もが車で行けるような漁港のテトラからの穴釣りなど、スレまくったポイントの極致と呼んでよいほど次々に釣り人が竿を出すために、1シーズンで最初に狙った方が良い思いをするぐらいで、後はほとんどがハズレだと思って間違いありません。^^;
ターゲットになるアラカブやメバルなどの根魚は、回遊漁ではありませんし、同じ穴に次々に新しい魚が住み着くことも、私の経験上あまりないと思いうからです。
何度か穴に落としてみて、10センチ程度のアラカブやメバルしか釣れないときは、そのシーズンに既に先行者が何人も竿を出していると思ってまず間違いありません。
極々稀に、ファミリーフィッシングの合間に波止とテトラの間にエサの付いたハリを落として置いたら30センチ程度のアコウが掛かったりするので、それを見て時間を空けて同じ場所で狙っても、ほとんど釣れないはずです。
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根掛かりばっかりの穴釣りほどコスパが悪くて釣れない釣りも他に見当たらない
更に、穴釣りは根掛かりとの闘いと言って良いほど仕掛けを失います。
実に腹に立つのが、3回以上連続してオモリも仕掛けもロストしたときなど。
平常心で、なんとか我慢していますが、内心はグラグラこいています。
これが、4回5回ともなると・・・、たいてい納竿します。(苦笑)
私がテトラからの穴釣りと決別したのが、こちらの釣り場。
ここがどこか、分かる方もおられるはずです。
西浦の新波止の先端部分です。
レイバンのグラサンやジッポーのオイルライターなどとたくさん落としたテトラの穴があるポイントで、何度行ってもまるで良い記憶がなく、このポイントで竿を出したのがテトラからの穴釣りの最後だったと記憶しています。
釣り歴が長い分、福岡近郊のたいていの釣り人がするであろう釣り方と行くであろうポイントは、20代から40代にかけて、ほとんど経験しています。
この西浦の旧波止のテトラも思い出深いポイントで、
・秋口のメイタ釣り
・初冬のクロ釣り
・厳冬期のササイカ釣り
・・・・そして穴釣りでのアラカブ狙いなどもよく行ったものです。
福岡市近郊の穴釣りについてのまとめ
私は離島からのテトラ以外での穴釣りはしませんし、人に勧めることもありません。
理由をまとめますと、
・根掛かりばかりして、仕掛けを作り直すのがイヤになる
・翌日に直立歩行ができなくなるほどの筋肉痛になる
・玄界沖地震以降入れられた巨大テトラで危険度アップ=マジで死ぬこともある
・・・・。
仮に釣れたとしても、そのシーズンにそれ以降良い思いをすることもほとんどありません。
おかっぱりからやる穴釣りは、私が良く云うところの「1場所、2エサ、3仕掛け」の最たるもので、人が行かないポイントをいち早く発見し、竿を出すことが重要になります。
柳の下のドジョウのたとえは、少なくとも穴釣りでは通用ませんし、釣れた情報があっただけでもそのポイントは翌シーズンの候補にするべきで、これからノコノコ行くべきポイントではありません。
誰もが簡単に穴釣りをしてアラカブが釣れるなどと思ったら大間違いです。
はっきり申し上げますと、夏場にはやと丸で沖防に渡って45センチぐらいのチヌを4~5枚釣るよりも、誰もが行ける漁港のテトラで20センチオーバーのメバルやアラカブを4~5枚釣るほうが、断然難しいと思います。
ちなみに、私は福岡市近郊のクルマで行ける漁港のテトラからの穴釣りで、一度に20センチオーバーのアラカブやメバルを4~5枚以上釣った経験が一度もありません。
ある波止の脈釣りでは、クジメ交じりで2時間程度ででこれぐらいの釣果を出すことが出来ても、穴釣りではそうはいきません。
スレまくった防波堤のテトラでの穴釣りは、落とし込み釣りでチヌを狙うより、はるかに難易度が高い釣りだと私は思っています。
既に釣られて、魚がいないのですから・・・・。
釣り雑誌などで、マイクロテンヤと人工のエサで穴釣りをすれば、アラカブが釣れる!みたいな記事を読んで釣り場に行ったら、大ごとしますバイ!!
穴釣りでアラカブが簡単に釣れる!などと云う方・思っている方は要注意ですよ~!!
簡単そうに書かれている穴釣りですが、
・先行者が釣り散らかしているかどうかのポイントの見極め
・根掛かりしても即座に修復できる腕前
・根掛かりの連続でも折れない心
・新しいポイントを次々に開拓できるフロンティアスピリット
…などが要求される、高度な釣り方です。
考えても見て下さい。
福岡市近郊と北九州市近郊の釣り人が入れ代わり立ち代わり毎日行くような宗像近郊の漁港で穴釣りをして、良い思いをしたことがあるでしょうか?
あなたにとっては数年ぶりの釣り場でも、毎日数人が竿を出している可能性があるポイントでもあるのです。
そこで、それなりの釣果を期待するほうがどうにかしています。
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