関東や関西から福岡市に転勤してきた方や、もともと地元が福岡市で関東や関西に就職してたまに帰省される方がよく言う台詞のひとつが、「博多の魚は、やっぱ旨いねぇ~!」という言葉。
福岡市に住んでいますと、嬉しいような・・当たり前のような・・気持にもなる台詞のひとつではないでしょうか?
「当たり前やろうもん!」と思いつつも、悪い気はもちろんしませんし、普段は関東関西では美味しい魚がリーズナブルな値段で食べられないことを察するのです。
私も東京に4年間転勤していたのですが、お金を出せば美味しい魚は食べれますが、スーパーなどの刺身の盛り合わせにはさすがに閉口しましたし、あまり美味しいと思ったことはございません。
刺身の盛り合わせと言っても、冷凍の赤味マグロが7割ぐらいの盛り合わせを妻が購入してくるたびに、「まともな刺身の盛り合わせ」が食べたい!!と思うことがしばしばありました。
リーズナブルなお値段では、白身の魚の刺身がほとんどないのです。(涙)
「博多は魚が美味しい!というよりも、東京の魚が不味すぎる!!!」とも思いました。
魚に限って言えば、「博多の常識」は「東京では常識」ではない気が致します。
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博多でしかなかなか食べれない「あぶってかも」
魚が旨いと言われる博多でも、なかなか口にできないのが「あぶってかも」です。
「提供:福岡市」
学名はスズメダイ。
博多湾ではほぼ釣れませんし能古島でも釣れませんが、玄界島、柱島、相島・・などでは、エサ取りとして嫌になるほどいる魚です。
嫌になるほどいるから、嫌になるほど釣れるのか?と、言いますと、それが違うんです。
釣り魚としての「あぶってかも」の評価
クロ釣りのウキフカセなどではたまに釣れますし、アジ狙いのサビキ釣りでも数匹ぐらいは釣れます。
ところが、スズメダイを専門に狙うとなると、なかなか釣れない魚なのです。^^;
仕掛けを変えると、すぐに数匹は釣れますが、すぐに学習して釣れなくなるのもスズメダイなのです。(驚)
柱島のスベリなどに行ってスズメダイの大群に出会うと、手前にマキエをしてスズメダイを寄せてから沖目を狙うなどと言った本に書かれているような一般的なセオリーは全く通用いたしません。(涙)
瀬渡しで柱島などに行き、べた凪の日に大群でいるスズメダイを見ますと、クロ釣りは断念したほうが得策で、他の釣りをしたほうが良いとも思えるほど難攻不落の強敵です。^^;
私は、スズメダイが湧いている時はスズメダイをある程度釣ってクロ釣りを断念して、他の釣りを考えるようにしています。
具体的にはルアーを投げたり、投げ釣りをしたりもします。
「あぶってかも」の食べ方
スズメダイが釣れたら家に持ち帰り、塩をまぶしてしばらく冷蔵庫の中に入れておいてグリルの中で焼くだけです。
ウロコも取りませんし、内臓も出したりしません。
そのまま焼くだけなのです。(炙るというほうが適確かもしれません!)
小さな魚体に似合わず脂がたっぷりで、美味しい魚なのです。
「あぶってかも」が美味しく食べれる時期
「あぶってかも」が美味しい時期は、ズバリ春先の3月から7月の初夏にかけてです。
夏に産卵するために春先から食い気が立ち、小さな魚体に脂を蓄えています。
から揚げも美味しいですが、骨が硬く小さいけど3枚おろしにして揚げると更に美味しいものです。
スズメダイが「あぶってかも」と、言われるようになった所以
スズメダイを炙ってすぐに食べると鴨の味がするだとか、「炙って噛もう」が訛って「あぶってかも}になったという説もありますが、なかなか美味しい魚であることは間違いありません。
その昔、漁師さんたちが網にかかったスズメダイを焚き木の中に捨てるようにして焼いたものを食べたら美味しかったということで食べられるようになったと聞いたことがあります。
そもそもスズメダイとは、体長が13センチ前後の小さな魚です。
ウィキペディアより
こんな小さな魚のスズメダイの美味しい食べ方ができるのも博多ならでは!!
もしも、ご覧の方が居酒屋や小料理屋などに行って「あぶってかも」のメニューを見かけたときは、是非とも食べてみていただきたい魚のひとつです。
まとめ
「あぶってかも」とは、スズメダイに塩をまぶして焼いただけのものです。
色々と美味しい魚がある中で、こういう小さな美味しく食べる方法を見つけた先達に頭が下がります。
釣りをされる方であれば、スズメダイが釣れた時は是非とも塩をまぶして食べていただきたいと思います。
釣りをされない方でも、スーパーなどで見かけたら買って食べてみてください。
鴨の味がするかどうかの判断はお任せするとして、美味しい魚であることは間違いありません。
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