ヒイラギという魚をご存知でしょうか?
そんな魚知らないよ!!という方も、案外多いと思います。
博多では「トンマ」と呼ばれるヒイラギは、キス釣りの外道として、あるいはアジゴ狙いのサビキ釣りなどにたまにハリに掛かる魚で、大きさも10センチ程度の小型のものが多く、体にネバネバ、ベトベトした粘液があるために、海にリリースするというよりは、捨てられる感じがする魚なのです。
マジで可哀そうに埠頭などで、釣ったトンマが放置されて干からびている姿を見ますと、海に戻してやれば良いのに~!!と悲しい気分になります。
釣ったキスなどが入っているクーラーに入れますと、キスまでもが粘液でベトベトになるために嫌う釣り人が多いのですが、実は博多でトンマと呼ばれるヒイラギは相当旨い魚であることを知らない方も多いんです。
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ヒイラギの一般的な料理法はお煮つけ
博多でトンマと呼ばれるヒイラギの一般的な料理法はお煮つけだと思います。
30代の頃、私も釣り仲間から「トンマのお煮つけはメチャ旨いけん、いっぺんしてみれば!」と勧められて、妻にお煮つけを作ってもらって、いたく感動した記憶があります。
以来、何年かおきにトンマのお煮つけが食べたくなってトンマを専門に狙って釣りをすることがあるんです。
ウキ釣りやちょい投げ釣りで狙うのですが、トンマを専門に狙うときは、キスやハゼやセイゴやメイタも完全に外道ですので、リリースします。(笑)
ビギナーや釣り歴が浅い方は、不思議そうな顔をして、「このおっさん・・バカやないと?」みたいな表情をしています。^^;
ですが、さすがにベテランの方は、「トンマはどんな料理にしてもすこぶる美味しいんですよね~!」と目を細めて近づいて来ます。
我が家のトンマの煮つけは失格だと言われました!
狙うとなかなか釣れないのもトンマなのですが、妻は体の表面の粘液をキレイに洗い落として、頭をはねて、内臓を取ってお煮つけにします。
お煮つけにするときにピリッ!と辛くなる程度の鷹の爪(唐辛子)を入れて甘辛く煮付けるのが美味しく食べれるコツだと思います。
小さくて薄っぺらいので、食べるところがあるのか?と思う方もおられるかと思いますが、実際食べてみると、小さいワリには身離れが良く食べるところが結構あります。
しかも、煮汁に小さな脂が散るほどに、脂も乗っているのです。
旨くないわけがありません。(ホント!!)
年なしのチヌなんてリリースするだけですが、食べるのが目的であれば、チヌより狙う価値が十分どころか、十二分あります。(キッパリ!)
ところがです、我が家でするヒイラギの煮つけはつまらん!と一蹴されたのです。
本当に旨いというか、玄界灘で生まれ育った漁師さんたちはそげなこと、せんばい!と、たしなめられました。
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正調玄界灘の漁師さん直伝のヒイラギ(トンマ)のお煮つけの仕方とは?
我が家で妻がするヒイラギ(トンマ)のお煮つけの仕方が「そげなん、つまらん!」と一蹴されて私もマジで驚きました。^^;
何がどう違うのか、さっぱり、分かりませんでした。
妻にも気の毒です。
よくよく話を聞いてみますと、ヒイラギ(トンマ)のお煮つけをするときは、あのベトベト、ヌルヌルの粘液が付いたまま、しかも内臓を取り出さないままお煮つけにするほうが美味しいのだそうですし、これが正調玄界灘の漁師さん直伝のヒイラギ(トンマ)のお煮つけの仕方なのだそうです。
ところが、その話を妻にしますと、これまた一蹴されました。^^;(涙)
「ヌメリを洗わないで、内臓も取り出さないで、お煮つけなんて、気持ち悪くて作れない!!」と逆切れしていましたし、「そんなの、したくない!」と怒っていました。
でも、これを聞いた私は、逆に正調玄界灘の漁師さん直伝のヒイラギ(トンマ)のお煮つけが食べたくなりました。
妻が作るお煮つけとはどのように味が違うのだろうと、興味津々なのです。
家庭では絶対に作ってもらえそうにないので、それを食べるのはかなり至難の業だと思えました。
でも、何となく滋味があり、美味しそうな気がするのは私だけでしょうか?
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