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キスが良く釣れる条件と釣り方

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5月3日と5月4日の博多どんたくの時は必ず雨が降るとのジンクスがあります。

「提供:福岡市」
しかしながらそのジンクスを今年は見事に打ち破って、両日とも風が強かったのですが晴天でした。
 
ところが、驚くほどの台風並みの強烈な風の強さでしたので、博多どんたくの時に釣りに行った方は少ないと思います。
 
しかも、その後がいけません。
 
5日は曇天で夕方から雨がパラパラと降り、天気予報では6日、7日は雨だが8日は曇りになるとの予想でしたが、8日も雨が一日中降り続けて、さすがに3日も4日も雨が降り続けますと、気分がウンザリして凹みます。
 
5月9日はうすら寒く、一日中曇天のパッとしない天気。
 

こんな状況で、昨年から釣りを本格的にやり始めた勤務先の後輩S君が、大岳海岸にキスを釣りに出掛けました。
 
今日の潮は小潮で、満潮が朝の5時42分と夜の16時43分。
干潮は11時6分と23時37分です。
 

後輩は潮が引いていたというからおそらくは9時、10時に大岳海岸に着いたと思われますが、結果はキスが2匹だけだったとのこと。(涙)
 
海釣りのことも、キスの習性のことも全く理解していないような常軌を逸した釣行に私は半ば呆れましたが、たったの2匹でも釣れたことすら不思議なくらい最悪の条件なのです。^^;
 
ある程度釣り歴があり、キスの習性を知る方であれば、このような日のこのような時間帯に竿を出すこと自体、アンポンタンばい!と言われても仕方ない釣行なのです。
 
後輩の敗因が明らかなのは、どこにあるのかを私なりに解説しますので、参考にしてください。
 
 
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アンポンタンと言われても仕方ない後輩のキス釣り計画

 
後輩が大岳海岸でキスが2匹しか釣れなかった要因を解説します。
 
ひとつは小潮でド干潮寸前の潮時に釣り場に行っていることです。
 
満潮が朝の5時42分の時点で、海釣りのベテランであれば、朝の9時、10時に釣り場について下げ潮の中で竿を出すようなことは、ほとんどしないはずです。^^;
 
決して深くもない大岳海岸で、ド干潮近辺の下げ潮狙いは無謀すぎます。
 
更に最悪なのが、3日も4日も雨が降り続いた後にキスを狙うということにも、大いに問題があるのです。
 
風もあった状況の中、雨が降り続けば博多湾にそそぐ河川からの水が大量に流れ込んで海水温は確実に下がりますし、
風が多少ありましたので遠浅海岸では海水がかなり底荒れして濁っていたはずです。
 
海水温が下がる潮が濁るという条件でのキス釣りは無謀というしかありません。
 
潮が濁った状況では、キスはエサを発見しづらいために浅場に近づかないのです。
 
長雨で海水温が下がり活性が低い上に、潮が濁っていては、ちょい投げで釣れるはずのキスも釣れません。
 

釣りの格言を上回る悪条件では、釣れる魚も釣れません!

 
私は随分前より「釣りは1場所、2エサ、3仕掛け」だと思っていますし、今でもその考え方は全く変わりません。
 
ですが、今回のように最悪の条件下で竿を出すのは、釣りの格言以前の問題があるような気がします。
 
私が良く思うことは、釣りは当日よりも前日や前々日の気象のほうが重要だということ
 
釣行の前日が、暖かい晴天で風もなければ、海水温が上がり、多くの魚たちはヤル気を出してくれます。
 
反対に、釣行の前日が雨だとか強風の場合は、海水温が下がることが多く、魚たちの活性が下がることが多いのです。
 
もちろん例外もあり、雨が降って気温がそれほど下がらなければ、クロダイなどは警戒心が薄れて良く釣れたりもします。
 
でも、多くの魚は海水温の低下だけでヤル気をなくしますし、エサも満足に見えないような濁りが好きな魚も限られているのです。
 

多くの方が実践しないキスの釣り方

 
「キスは足で釣れ!」という釣りの格言がありますが、釣れなくなった場所で何度も何度も投げるよりも、どんどん場所を移動しなさいということなのです。
 
キスは、5匹から10匹ぐらいの群れをなして、海底から10~30センチぐらい上を泳いでエサを探しています。
 

その5匹から10匹の群れの半分ぐらいを釣ると、警戒心が強くなってなかなか釣れなくなるので、新しいキスの群れを求めて移動するのがキス釣りのコツでもあると言えます。
 
移動するときは、潮上のほうに10メートル~20メートルぐらい移動して新たなキスの群れを狙うのが鉄則です。
 
同じ投げ釣りでも、カレイ釣りのように竿数を出して腰を据えてアタリをじっと待つというような釣り方では数が出ません。
 
潮上に移動しながら2~3匹、場合によっては5~6匹のキスを釣ったらさらに移動する、というようにして足で稼ぐのがキスの数釣りのコツです。
 
更に、潮の流れにもよりますが、仕掛けが流されない程度のできるだけ小さなオモリを使うこともキス釣りのコツです。
 
キスは警戒心が強い魚ですから、大きなオモリを付けてドボン!!と投げ込むよりも、なるべく表面積の小さな丸オモリなどで、どこに投げたかよくよく見ていないと釣り人ですら分かりにくいようなオモリを使って静かに釣るのもコツなんです。
 
たいして深くもなく、潮の流れも速くもないのに意味もなく、何も考えないで15号~20号のジェット天秤を使う方も多いのですが、仕掛けが流されない程度の丸オモリの4号~5号ぐらいのほうがキスに警戒されずに数が釣れます。
 
まとめ
 
雨が3日も4日も降り続いて5月だというのにうすら寒い状況の中、ド干潮に迫る下げ潮のタイミングでキスを狙いに釣りに行くこと自体が、常軌を逸しているとしか思えません。
 
確かに釣りは、想定外や経験したこともないことが起こることもありますが、それはあくまで例外です。
 
キスを釣りたいのであれば、まずは上げ潮狙いで2~3日晴天が続いて、海水の透明度が上がっている時がチャンスだと言えます。
 
しばらく釣りに行けてない・行ってないからと云って、狙う魚の習性などを知っておかずして、無謀な釣行計画を立てると悲惨な目に遭います。
 
本人が無謀な釣行計画だということを分かっていないことこそが問題なのです。
 
ビギナーだから仕方ないんだけど、今回の大岳海岸のキス釣りはあまりに痛い!
 
ですが、理屈抜きで、悲惨な結果に遭うことで、ビギナーが前進するきっかけになったと思えます。
 
私も今思えば無謀とも思える釣りを何十回もやってきましたので、偉そうなことは言えませんが、何度も何度も痛い目に遭ってボウズを食らったりすることで、やってはいけない釣りの暗黙のルールや鉄則を覚えるんです。
 
勤務先の後輩S君にとっては、次のキス釣りのための良い経験になったとも言えます。
 
キス釣りは、何匹か釣れたらどんどん移動しながら、なるべく警戒されない小さめのオモリを使って釣ることを実践すれば、ビギナーでも30匹ぐらいのキスを釣るのは難しくありません。
 
近々、防波堤からキスをちょい投げで釣りに行く計画を立ている方がおられたら、今回の記事に書いたことを是非とも参考にして頂ければ良い釣果に恵まれると思います。
 
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