箱崎埠頭のポートオブハカタで、たまたまマグレで釣れた30センチのアイナメ。
運良く、ハリも飲まれていなくて、釣れた時期も関係しますが、自宅に持って帰った時は完全に生きていました。
この程度のアイナメは人工島の埋め立てが始まる以前の博多湾では、全く珍しくもない存在でした。
ところが、昨今の博多湾の湾奥では「狙って釣れる魚」ではなくなったのは周知のとおりです。
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博多湾で釣れたアイナメを熟成させる!?
我が家では、私は釣る役で、妻が魚を捌く役になっていますが、私自身これまで釣った魚のほとんどを捌いた経験があります。
腕前はともかく、ヒラメやカレイの5枚おろしやウナギやアナゴを目打ちして捌くこともやってきました。^^;
夏場のバリを捌くのも、お手のものなんですけど・・・・!
ですが、台所が散らかるということで、妻が嫌がるんです!!(涙)
釣りもそうですが、嫌がられてまでは、したくありません。
なので、釣った魚を捌くことをここ10年以上やっていません。
それでも、魚を熟成させるということは妻も私もある程度心得ています。
釣りたての死後硬直の状態の魚が常に旨いはずもありません。
鳥や獣にしても、肉はある程度熟成することで旨味が増すことは多くの方が知っているところです。
但し、口で言うのは簡単ですが、実際に「熟成」と云うのは難しいのです。
ヘタをすりゃ、腐ってしまいますから・・。
どういう状態のモノを、どういう処理をして、どれぐらい冷蔵庫に入れておくのかは、魚そのものの鮮度、魚の種類、魚の大きさ、季節・・などで当然違うので、画一的に「ハゼは3枚おろしにしてから8時間!」などと云うようなことは断じて言えないのです。
ここが難しくもあり、楽しいところでもあるのです。
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すべては妻の勘に委ねられている我が家の熟成度
食べ物に関して勤勉家の妻は、既に「熟成魚」なる語彙を知っていました。
ですが、我が家で妻が私が釣ってきたメバル、アラカブ、シーバス、キビレ…などを捌くのは気分とこれまでの勘に頼っているみたいです。^^;
ですが、釣りバカの妻を30年以上もやっていると、近似値でクソ不味くはないのです。
「脂がたっぷりで、刺身をするのに包丁の刃に脂がべっとり!」などと上手く刃を引けない様子を言うこともあります。
実は私は、妻と出会うまでは魚料理はどちらかと云うと苦手でした。
肉のほうが美味しいと思っていましたが、魚の美味しさは妻と妻の料理から教えられました。
なので、私も魚を捌いたりはできるのですが、こと「食べること」に関する知識は妻のほうが断然上です。
数年ぶりに食べた博多湾で釣れたアイナメの刺身
珍しく、食卓にアイナメの刺身が登場しました。
私は自分が釣った魚を持って帰っても、その後のことはほぼ妻に聞くことはありません。
近年では、妻が喜んで口にしてくれる魚しか持って帰りませんし、妻が食べても私の口に入ることは稀ですから、あえて聞かないのです。
妻が喜んで食べてくれればよいですし、私にお裾分けがあるほどは釣れないのです。^^;
ですが、妻さえも喜んでくれなかったら、私はとっくに釣りをしていないかもしれません。
魚種や大きさなどは指定がありますが、妻が喜んでくれるから、散歩を兼ねて夕方から博多湾の岸壁をうろつくのです。
そんな妻はまさに「漁夫の利」という言葉がピッタリの存在です。(苦笑)
で、肝心のアイナメの刺身ですが、ごく普通のアイナメの刺身した。
おかしな表現法ですが、白身でたんぱくな味わいですから、特別美味しいわけでもないし、不味くもないというような感じです。
スーパーで売られている多くの魚と同レベルの味です。
ただ違うのは、150万人以上いる福岡市民の中で、博多湾で釣れた30センチオーバーのアイナメを口にしているのは、恐らく我が家ぐらいではないか?ということです。
これは釣り人の特権だとか、釣り人冥利に尽きるということを超えた体験ではないかと思います。
妻が「普通に美味しいアイナメの刺身やね!」と云ったこのアイナメの刺身を次に食べることが出来るのは予測不能です。
随分昔、姪浜漁港の前川造船の前で9月から10月にかけては、釣りに行くたびに25~30センチサイズのアイナメが2桁釣れていたんです。
その頃は、刺身やお煮つけはもちろん、アイナメのしゃぶしゃぶ・・なども食べていました。
当たり前のように食べていたものが、滅多に食べれなくなるって辛いです。
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