アウトドアには危険はある程度つきもので、釣りも自然相手なのでその例外ではありません。
新聞に載らなかったり、知られていないだけで、実は福岡近郊の海釣りでも毎年死亡者は出ているんです。
特に危険な落水についての知識は、しっかりと頭に叩き込んで安全第一の釣りをしてほしいと願っています。
「俺は泳げるから大丈夫!」などと、タカをくくるのが一番危ないのです。
博多湾で釣りをされる方であれば、多くの人がご存知な箱崎埠頭の最西端にあるバナナ埠頭と呼ばれる釣り場。
ここでもしも、あなたが海に落ちたり、周囲の釣り人が海に落ちたりしたらどうすれば良いのかを考えたことがあるでしょうか?
大潮の満潮時でもない限り、足元から海水面までかなりの高さがある釣り場です。
さて問題です。
あなたや周囲の釣り人が海に落水したときに、どのように対処したらよいのかが即答できる方とこのポイントから自力で這い上がれる場所を確認している方は、この先を読む必要はないかもしれません。
そこまで用心深く用意周到に先を考えて、危険を回避することを気を付けている方は、海に落ちること自体少ないかもしれません。
「そんなことまで考えて、釣りなんかしてねぇ~よ~!!」という方は、できればこの記事を読み進めててください。
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福岡近郊の海釣りは危険な箇所がいっぱい!!
よくよく考えてもみてください。
福岡近郊の釣り場は、危険な箇所がいっぱいなのです。
1 堤防からの落水
このような車が横付けできるところで、誰かが海に落ち込んだ時に、どうすれば良いのかを考えたとことがあるでしょうか?
その誰かとは、ご覧下さっている「あなた」かもしれないのです。
海面までの高さが高く、自力で這い上がることなどは到底不可能です。
このような時は、クーラーがあれば空にして投げ込んだり、バッカンの蓋をキチンと締めて投げ込んだりして海に落ちた方が掴まるようにして時間を稼ぎましょう!
ロープがあれば、車の後ろのけん引するところに結んで、車で引き上げるという手もあります。
ですが、たいていの方はロープなど車に積んでいないために、118番をして救援を求めるとともに付近に釣り人がいたら一緒に救助の手伝いをしてもらいましょう!
(※海難事故の場合は119ではなく118です!!)
間違っても、飛び込んで助けようなどとは思わないことも大切です。
二次災害の危険性が大です。
2 テトラポットからの落水
東北沖地震以降、日本各地の自治体では津波の警戒からか従前のテトラポットよりも大きなテトラポットを漁港の防波堤の際に置くことが多くなりました。
30年ぐらい前から釣りをしている方であれば、たまに福岡市近郊の釣り場を訪れると随分と変わったような気がするはずです。
防災意識の高まりは良いのですが、釣り人にとっては危険度が更に増すような大きなテトラが防波堤の際に投入されているんです。
もしもこの大きなテトラの穴に落ちたらどうなるか?を考えたことがあるでしょうか?
自力ではよじ登れず、他人の力を借りてもなかなか這い上がれるようなものではないケースが多いはずです。
釣れるポイントであれば、大きなテトラポットから釣りたい気持ちもよく分かりますが、命あってのものだねです。
3 ウェーディングによる危険
ウェーディングとは、ウェーダーを履いて海の中に浸かって釣りをすることです。
ウェーダーとはこのようなものです。
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ウェーダーをする方は案外限られていますが、昨今ではソルトルアーフィッシングが盛んになり、サーフなどでウェーデングをして、フラットフィッシュやシーバスや青物を狙う釣り人も増えていますし、夏場から秋にかけて河口でウェーディングをしてクロダイやキビレを釣るブリームゲームというのもマニアがいます。
問題なのは、腰まで浸かってウェーディングをするときに波が来て、体とウェーダーの中に海水が大量に入り込んだ時なのです。
もちろん転倒したときも危険です。
基本的にウェーダーを履くときは、腰にベルトを強く締めて海水の侵入を防ぐのですが、この状態で海水が入ると腰から下が浮かんで溺れる可能性が高くなります。
このようなケースの時は、膝を折り曲げて三角座りの姿勢だと浮くことができるのです。
いずれにせよ、ライフジャケットがマストアイテムとなります。
⇒釣り用 ライフジャケット
まとめ
釣りは魚たちに出会えるばかりでなく、日頃のストレスを解消させる不思議な魅力がありますが、相手が自然だけに危険がつきものです。
2 テトラポットからの落水
3 ウェーディングによる危険
ライフジャケットさえあれば、どうにか助かる確率が上がるのが堤防からの落水とウェーディングによる釣りですが、単独釣行でテトラポットの穴に落ち込んだ時が一番恐ろしい結果となることはお分かりいただけるかと思います。
周囲に人がいるときはまだしも、いないときは絶体絶命の窮地になることは疑う余地がありません。
せめてこちらの防災用の救助笛は、持ってた方が役に立つかもしれません。
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また釣り師の心得として、車の中に「水に浮く浮力ケーブル」などをいつも積んでおくと万が一の時は役に立ちます。
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ファミリーフィッシングで、お子さん連れで堤防や埠頭に行くときは、絶対にあったほうが良いと思います。
大きなテトラポットでの釣りは、なるべくであれば、しないことをお勧めします。
命にかえて釣る魚などこの世にはいませんし、釣れるとも限りません。
大きなテトラポットに立って釣りをしなくても、他にいろいろな釣り方があります。
単独釣行やファミリーフィッシングも安全第一で釣りを楽しまれてください。
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