学生時代の女性の後輩が福岡発の昆虫自販機の情報を教えてくれました。
昆虫自販機と言っても、自動販売機で夏休みに採取するカブトムシやクワガタなどを売っているというワケではなく、「食べ物としての昆虫」を販売しているところです。
九州では熊本で最初に昆虫自販機が置かれたことを以前妻から聞いていました。
この福岡発の昆虫自販機が置かれているのは、福岡市早良区小田部2丁目12−6の「居酒屋・弁当 陽だまり」というお店の前であることを電話で確認いたしました。(092-287-6656)
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日本古来からある昆虫食
私自身、昆虫食は以前から興味があり、本なども買って少しだけ知識を蓄えていました。
というより、日本でも昔からイナゴのつくだ煮や川虫のつくだ煮、ハチの子のつくだ煮などが食べられていることは有名です。
福岡、特に福岡市や北九州市などは海に面しているために豊富な魚を捕ってたんぱく源としていたことが理解できますが、信州の長野県あたりの山間部ではイナゴや川虫やハチの子などが貴重なたんぱく源であったことがうかがい知れます。
かの有名な上杉謙信が武田信玄に塩を送ったとことから「敵に塩を送る」という言葉が出来ました。
相手である敵の弱みに付け込まずに、逆にその苦境から救うことを意味するこの言葉は、上杉謙信の戦国武将としての尊大さを物語っています。
甲斐の国は今現在の長野県ですが、ここを領地としていた武田信玄は魚にも塩にもたびたび不足していたことがうかがい知れます。
話がそれましたが、魚に恵まれた地域で育った我々は、昆虫を食べることがなかなか想像できません。
私が小学生のころ、沖縄から引っ越してきた友達がクマゼミを焼いて食べたことがあると聞いて驚きましたが、本人は私たちが驚くことに逆に驚いていました。
昆虫を食べることが当たり前の人たちにとっては、私たちが驚くこと自体呆れているかもしれません。
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歴史にない少子高齢社会を体験せざるを得ない日本と人工が増え続ける国々
周知のように日本は、今後ドンドン人口が減り続けて行くとされています。
しかも高齢化が進み、もうすぐ来る2021年には人口の3分の1が65歳以上になると言われていまして、これがいわゆる2021年問題です。
今後人口がどんどん減り続けることで自治体として成り立たないような場所も多く予想されており、政令指定都市である北九州市の八幡東区などもその一つであることを知った時に、なんだか身震いしてしまいました。
翻って、地球全体で考えて見ますと、2017年に78億人だった世界の人口は2050年には98億人まで増えるとの予想がされていて、2100年には112億人に達するとされています。
当然ながら、食品自給率が先進国の中でも群を抜いて最低レベルである日本の将来は、決して明るいものとは言えません。
世界的に有名な投資家が「日本にいること自体が一番の危機」とさえ警鐘するのは、少子高齢社会という単純なフレームだけではなく、日本の国民性だとか社会構造をも含めて考えなのです。
食品自給率100%以上の国ですら既に国を挙げて昆虫食に取り組んでいる
カナダ、オーストラリア、アメリカ、フランスなどでは食品自給率が100%を超えており、余剰のモノを輸出に回して国益としているが、日本は先進国の中では最低レベルの30%台なのです。
しかも、今現在食品自給率100%を超えているフランスが将来を見越してミルワームなどに力を入れているにもかかわらず、日本は何もしていないです。
貿易摩擦が激化すれば、これまで入ってきたものすら入らなくなるのです。
国会開催中も、些末などうでも良いようなことばかりに時間を費やすのではなく、もっとまともな議論をしたらどうなんだろうと思うことが良くあります。
日本は政府も行政も国民に都合の良い数字や統計ばかりを記憶に刻み込ませるフシがあるように思えます。
日本のGDPはアメリカ、中国に次いで世界で第3位とされてきたが、国民一人当たりのGDPは2018年度で26位と、全くたいしたことはないのです。
これが2050年になった時のことを考えるだけでも恐ろしい。
今後下がるばかりで、上がることは基本的にあり得ないだろうと思います。
食糧危機を救うために、2005年から東大がミドリムシの大量培養と商品化の研究をしているというが、周囲にミドリムシを常食している方の話は聞かない。
また培養肉と呼ばれる牛の幹細胞をシャーレで培養した素材の開発が進められているとも聞いているが、これまた食べた人にお目にかかったことがない。
食品自給率が最低ランクの国が真面目に昆虫食のことを考えないでいること自体に問題があるように思えるのは私だけではないと思います。
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