「満月の大潮の夜釣りは釣れない」との定説があります。
明るい月あかりでエサが海全体に分散し、普段は水銀灯などの明るい場所に集まるプランクトンやベイトフィッシュも集まらなくなり、そのためにそれらを狙う魚たちも分散してしまうから…と、されています。
食用にするカニなども、満月の時は身が少なく痩せ細ると言われています。
船からのヤリイカ釣りなどでも、満月の大潮の時には良い釣果は期待しないほうが良いです。
私も随分昔に満月の大潮の時にヤリイカを釣りに行って辛酸を舐めたことがあります。
おかっぱりからの釣りに関しては、私はこれまで満月の大潮の夜釣りで何十回も竿を出したことがあり、特にその定説をそれほど意識したこともありませんが、今回は結論から申し上げますと、非常に食いが渋かったというのが実感でした。
スポンサードリンク
ポートオブハカタで釣り場を視察して香椎浜のパークポートから釣り場を視察
箱崎のポートオブハカタでは、かなりの数のコンパクトロッドを出して、ちょい投げ釣りをしている方たちがおられました。
数人でかなりの竿を出しての釣果がこちら。
手の平に尻尾がついているようなカレイと小さなトンマが1尾いますが、後はハゼばかり。
私が眺めている間に、アタリもなければ魚が釣れ上がることもなく、東洋水産がある旧はやと丸岸壁の前を通り、ところどころで竿を出している方たちを眺めながら、香椎浜のパークポートに向かいました。
香椎浜のパークポートは当然作業中ですから、ここで竿を出すわけではなく、対岸のアイランドシティの状況を眺めに行ったのです。
奥にコンテナの荷を積み下ろしする船が停泊していなくて、暗くなったらそのポイントに行こうと考えていた矢先に、それらしき船が近づいて、いつもの場所に移動しています。
この時点で、アイランドパークでの釣りは断念いたしました。
長い防波堤でチイチイフグにエサを取られながらの釣りを余儀なくされますから。
スポンサードリンク
ビートル発着場護岸の奥で竿を出してみました!
ポートオブハカタで竿を出すのも気が引けますので、立ち入り禁止の柵があるポイントのところに車を止めて、夕マズメの満ち込みで際を狙うことにしました。
そうしていると100mぐらい離れたところから西戸崎在住のK君がこちらにロッドを持って歩いてきました。
釣り談義をしながら、仕掛けを出して竿を出しますと、10センチほどのアイナメやいつものサイズのメバルが釣れますが、それほど数は釣れません。
あまりにアタリが少ないので、K君とビートル発着場前に移動して竿を出しますが、際で小さなメバル釣れるのですが、大物がいる気配を全く感じません。
仕方なく、この場所も諦めてポートオブハカタに移動することとなりました。
ポートオブハカタでも激渋の食い
真っ暗になったポートオブ博多では、ところどころサーチライトがいくつかあり、その周辺部を釣り歩くのがある意味セオリーになっています。
サーチライトで海面に明暗がくっきり出ているところを中心に狙います。
同じ落とし込み釣りでも、K君は基本シーバス狙いで私は基本メバル狙いですが、釣り場はバッティングします。
相変らず浅いタナでメバルがエサの付いたハリにアタックしてきますが、臆病な食い方をしてきます。
数も少なく、型が良いメバルが釣れそうな雰囲気もありません。
そのような激渋の状況の中、K君が大きく竿を曲げて喜んだ獲物がこちらのセイゴ。
私はアタリが少ない中、時折かかるいつもの15センチ程度のメバルをハリに掛けてはリリースの繰り返しでした。
満潮になるに近づいて激渋のアタリがさらに少なくなり、退屈する程度にしかいつものメバルすら釣れない有様。
メバルを釣ることすら面倒になり、竿を置いたまま納竿時間までK君と釣り談義。
満月の大潮の夜釣りは、ポイント次第ですが、魚が散るような気は否定できません。
だからと言って、週末が満月の大潮になったから釣りを断念するということもないのではないでしょうか?(笑)
潮の大小や干満の時刻は海釣りには欠かせない状況ですが、多少条件が悪くても釣り場に行くのが釣り人の性というものだと思います。
スポンサードリンク