昨日と今日、K君から釣れたチヌの画像が何枚かLINEで送られてきました。
こちらのチヌの画像の中には、今日の昼間満潮時に東浜の船溜まりの真ん中の逆L字型の堤防で、カニをエサに釣れたものもいました。
で、土曜日ということもあり、18時49分がド干潮の下り中潮という条件下の中、K君とY君と約束はしないものの各々が中央埠頭のカニ採り場に行くとのことで、私も夕方からカニを採りに出かけました。
岩をはぐれば、無数のカニがすぐに採れます。
この程度の岩ガニを採るのには、10分ぐらいもかかりません。
でも、不思議なことに、岩ガニは単なる釣りエサなのですが、何となく岩ガニが採れただけで若干満足してしまう自分がいるんです。^^;
タックルも出さず、仕掛けを作る前から、それなりに射幸心が満たされるから恐ろしいのです。
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3人で東浜の漁港内で仕掛けを作り始めたのが8時前だった!
東浜の漁港の中を釣ったことがある方であればある程度お分かりいただけるはずですが、下げの5分ぐらいから上げの5分ぐらいはヘチ釣りでもウキ釣りでも釣りにならないことが多いはずです。
船がたくさん係留しているワリには水深が浅く、場所によってはド干潮の時は1ヒロもないほどの深さとなります。
なので、さっぱり・・・・、釣れなくなることが多いのです。
カニはそれなりの量を採りましたが、私が納竿するまではおそらく釣りにならないことを百も承知でこの東浜の釣り場で竿を出すこととしました。
K君やY君には申し訳ないのですが、「釣れる気」が全くしない時間帯なのです。
しかも、東浜漁港の中央にある逆L字型の防波堤の先端部分には、遠目で見ても日本人ではない青年が3人ウロチョロしています。
東浜漁港の中央にある逆L字型の防波堤は、まっすぐ行った突き当りの角地付近と外国人3人がいる先端部分がポイントなのです。
上げ潮の1分ぐらいでそこを陣取られているので、釣れる気がまるでしません。
というより、このようなタイミングで竿を出すほうがどうにかしていると思いつつもK君やY君と竿を出しただけ!!!と云う感じも致します。
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ベトナム人留学生たちの釣果を見て驚愕した私
彼らにとっては異国の地である博多で竿を出す外国人の青年たちを最近よく見かけます。
中にはとんでもないタックルで、説明不能な仕掛けで釣っている外国人の青年もいます。^^;
東浜の船溜まりにいた青年たちもその類かと、てっきり思っていたのです。
ところがこちらを見て私は絶句しました。
釣り場に自転車でやって来るのに、こんな大きなプラスチック製のバケツを持ってくるのも考え難いのですが、それ以上に問題なのはそのバケツに入っている魚なのです。
紛れもなく、肉厚のヒラメです。
私が手の平で測りますと、45センチはある肉厚のヒラメなのです。
しかも、生きていますし、そこにはこの魚の名前すら分からないベトナムの留学生の青年がいました。^^;
青年は、「この魚食べれる?」「この魚美味しい??」と、尋ねてきました。
バケツの中には岩ガニが数匹いましたので、まさか?!と思い、エサは何で釣ったの??と尋ねますと、先端部分にいる他のベトナムの留学生のところに連れて行かれました。
そこで私が見せられたのはこちらです。
65センチぐらいのシーバスです。
彼らが云うには、もっと大きなスズキ(スズキの名前は知っていました!)を2匹バラしたとのこと。
タモと言っても、お粗末な網で掬ったようです。^^;
で、結局彼らが釣ったのがこちらのメタルバイブレーション。
ロッドは短めの磯竿みたいなモノにPEラインが巻いてあるスピニングリール。
たいていのルアーマンが使うような、ブランド品のロッドやリールでもなく、PEラインとリーダーという概念もないようなタックルと仕掛けなのです。
これで、45センチぐらいのヒラメも仕留めたみたいなのです。
私は彼らを見ていると「信じる者は救われる」だとか、「求めよ!されば、与えられん!」という言葉を思い出しました。
やってみないと分からない!という原理原則を忘れてしまった私自身に猛省
ベトナム人のタックルや仕掛けのディテールにも驚きつつ、釣り場で竿を出さずにK君と釣り談義をしている間、Y君がカニをエサに前打ちで仕留めたのがこちらです。
40センチぐらいのセイゴですが、潮位が低い中狙い続けるY君に当ったことも考えさせられました。
なまじ経験則や釣り歴が長いと、こんな時間に竿を出しても釣れない!と思いがちです。
ベトナムの留学生たちは、ド干潮ぐらいの潮時にPEライン直結のメタルバイブレーションで、シーバスやヒラメを釣っているのです。
●●は××でなければならない!という固定観念が釣り歴が長いほど脳裏に刻まれるような気もします。
ですが、実際は、想定外で釣りをして釣れることが多いのも事実です。
私自身、経験則を捨てて竿を出してみることの重要さを改めて思い知った気が致します。
なかなか難しいのですが、これまでのことを忘れて、「新たに学ぶ姿勢」が私自身公私ともに問われているような気が致しました。
50年以上も釣りをして、分かっているようで分かっていないのが私なのです。
それは釣りだけではなく、多くのことに当てはまります。
30年以上も前に山下橋から横浜の沖の防波堤に渡船で渡り、ラパラの9センチのCDでシーバスやタチウオを釣っていた時は、イエローのナイロンラインをスピニングリールに巻いて、フロロのリーダーも取らずにナイロンライン直結で釣っていましたし、釣れていたことを思い出しました。
ベトナムの留学生たちから「釣りの楽しさの原点」を再度教わったような気が致しました。
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