私がジャズを聴き始めた高校生のころに、最も気にかかる言葉が「歴史的名盤」という言葉でした。
気になるジャズメンのアルバムがあったとしても、今のようにYouTubeなどで試聴できるわけではないので、高校生にとって決して安くないLPレコードを買うのは非常に勇気がいったし、駄作や愚策に出会わないことを祈りながら、いろいろな方の本や雑誌を読み漁って購入したものです。
だが、多くのジャズ評論家の方がべた褒めしているにも関わらず、いざ自分がそのアルバムを購入して聴いてみるとガッカリすることが多々あったものです。
その最たるアルバムがこちら。
ジャズの帝王と呼ばれたマイルス・ディビスの「クールの誕生」。
このアルバムのどこが良いのだろう?と何度も自問自答しました。
自虐的に自分を責めて、ジャズの歴史の知識やリスナーとしての経験が浅薄なためにこのアルバムを良いと思えないのだ!と自分で自分を責めたことが多々あったりもしたのです。^^;
ですが、あれから40余年が経ち、今このアルバムを聴くこともないのですが、今の私にとって「歴史的名盤」などと言う言葉自体もどうでも良くなりました。(苦笑)
自分が好きであれば歴史的名盤でなくても上等なのだ!ということを自信をもって断言できる年齢にもなりました。
裏を返せば歴史的に重要なアルバムであったとしても、「そげなん、どげんでもよかバイ!!」と言える年にもなったんです。
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女子ジャズのおすすめな聴き方
全く白紙の状態からジャズを聴き始めるためには、やはり、ほんのちょっぴり原動力がいります。
これは何をするにしてもそうなんですが、例えば英会話を勉強するだとか、何かの国家資格に向けて資格予備校に通い始める際には必ずガイダンスを受講したり、パンプレットを取り寄せたりするはずです。
これと同様の行為が書店に行ってジャズのおすすめのアルバムだとか、やはり歴史的名盤などとタイトルに書かれた本や雑誌を数冊購入することがどうしても必要になるかと思います。
お薦めなのは、最寄りのブックオフなどでジャズのアルバムについて書いてある本や雑誌等を100円で複数冊購入してみることです。(売られていないことも多々あります)
どうしても1冊だと、その著者の嗜好性に振り回されることもあり、できればオーソドックスな当たり障りがなく、ジャズの多くのジャンルに言及している本や雑誌が望まししい。
ただ、ブックオフにあるとも限りませんから、見つけたら「即買い」をお勧めします。
次回買おうと思ったら二度と会えない経験をこれまで数多くしました。
これらの本のどれかを中古本で購入し、聴いてみたいアルバムをYouTubeで聴いてみるのがおすすめです。
大切なのは自分が好きか・嫌いかのみ!!
多くの方が褒めるようなジャズの名盤を聴いたとしても、全く良くないと思えることが多々あると思います。
食べ物や異性の好きなタイプが違うように、人は好みが千差万別・十人十色ですから、人の言葉に左右されずに自分が好きか・嫌いかを最優先してほしいと思います。
あなたが好きならそれで良いのです。
誰に気を遣うこともありません。(キッパリ!)
人にジャズの歴史や蘊蓄を語るために聴くわけではないでしょう?
まとめ
正しいジャズの聴き方など40年以上聴いてきてもあるのかどうか分かりません。^^;
裏を返せば間違ったジャズの聴き方もないような気がいたします。
自分の好みを最優先し、「あなたにとっての名盤」を日常の中でTPOに合わせて聴くのが何よりです。
本格的に聴かなくても、好きなジャズの曲が数曲、数十曲・・・と、頭に浮かんで口ずさめるようになると人生が楽しくなるから不思議です。
肩ひじ張らないで、自信をもって好きな曲やアルバムを探してください。
あなたにとっての名曲や名盤は、あなたにしか探すことができません。
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